勇気と怯え】チャラ男の娘日記 第11日
ドタドタドタドタ！
俺が駆け下りる音にいち早く反応したのはダイコンでした。
ヨーダは床に置いてあるきたねえワゴンの商品をあさってて、
ヒラメは相変わらずの細い目でシャンプーを物色していたんですよ。
ダイコンね、
「うへっ」
みたいな声上げた。
ヨーダとヒラメ、
「なになに」とダイコンの視線の先を追う。
！！！！！
ヨーダ、固まる。
ヒラメ、細目がさっきより開く。
ダイコン、なぜか髪をかきあげる。
チャラ男、ここで改めてやりました。
ニコッ！（ごきげんようでございますね）
顔の横にBBクリームを掲げてやってやりました。
パッケージのギャルと二人で笑いかけるように！
クソミソ三人組は…
「ヒッ」って感じで体を寄せ合った。
さっきのあの陰湿で小馬鹿にした眼差しは完全に吹っ飛び、
そこにあるのは
恐怖と怯え！！
まるで便所で流されまいとこびりつくクソのように
その顔を醜く歪めてこちらを凝視してきたのであーる。
もっとご覧なさいよ！！！
プールに飛び込んだ瞬間、
この世の音の全てが消えるように
目の前の光景がサイレントになったのですよ。
口をパクパクするヒラメ
周りを見回すヨーダ
腐ったべったらを振り払おうとするかのように頭を振る大根
それらがサイレントスローモーションで展開されたのでした。
そしてそこに自分の心臓の音がフェードイン。
ドッドッ ドッドッ
チャラ男はレジへと向かったのでした！
続きは第12回 チャラ男の娘日記 で。(2016年7月17日配信)
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