ワンピースとカーディガン】チャラ男の娘日記 第30日

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俺の背後に立っていたのは、自分の想像を遥かに超えたものだったのだ。

人間、想像力って大事すね。いろいろ想像できるに越したことない。
いざ何か不測の事態が起きたとしても、落ち着いて対応できるってもんだ。

だけど、空想に近いことが起きた時はどうしよーもない。

ヤツの声の雰囲気で、俺はHIPHOPなノリのギャングを勝手に想像して勝手に怯えていたんですけどね、
そんな範疇を遥かに超えてたんです。

鏡に映っていたのはふるちんの男と

女だった!

巨漢の女!

とんでもなく巨漢の女だったのだ!

うわああああああぎゃああああああっ!

後ろから俺の首と乳首をロックオンして後ろから無表情で見つめている巨漢の女!

フロント分けにした長い黒髪から覗く大きな顔は慈悲をなくした大仏のようだった。

そうか常に俺の耳元で声が聞こえていたのは、屈んで喋っていたからだったんだ!
俺の身長は170cm。こいつの身長はゆうに190cmは超えている。

ぎゃーっ!
よく見たら服装まで大仏みてーじゃねーか!
ぴたぴたの金色のワンピースに黒いカーディガンを羽織っている。
いや、羽織っているというより垂れ幕のように肩からかかっているみたいだ!

あの恐ろしい声と外見、完璧に一致。

鳥肌が止まらない!!

「怖がってんじゃねーよ」

返事できねー!!

「どういう状況かまだ分かんねーか」

「う、はい」

「アンタね」

「あたしにヤられるんだよ!!」

続きは第31回 チャラ男の娘日記 で。(2016年8月5日配信)

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