第22回「腐ってもラブホテル！！」色情スパイラル
第22回「腐ってもラブホテル！！」色情スパイラル
某月某日【とある娘の日記】
私はホテル内を歩いて回りました。
ここに来るのは、爆発事故が起きた数日後に見に来て以来でした。
しかし、事故の当日、
私はまさにこのホテルの中にいたのです。
ホテルの中には、まだあの時の空気が濃密な形で残っていました。
よからぬ溜まり場になっているという噂でしたが、廊下の壁にはスプレーの落書き、床には缶やペットボトル、弁当の空箱、スナック菓子の袋、雑誌やらが散乱していました。
ビールの匂いと精液の匂いが生ぬるい空気に混ざり合っていました。
鍵が壊された部屋に入ると、セックスをした形跡そのままにベッドが乱れていました。
壁にスプレーで
SEX SEE SEX SE SEX
と描かれていました。
腐っても鯛といいう言葉があります。
腐ってもラブホテル。
事故が起きて閉鎖されようとも、以前と変わらずここはセックスの場であることに変わりはなかったのです。
さっきホテルに入っていった娘たちを探さなければ。
再び廊下に出て、忍び足で私は探索したのです。
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