耳を疑った言葉は?】チャラ男の娘日記 第27日
「はい」
あのブー子の電話から聞こえたバイオレンスな声が、今俺の耳元で響いている!
長い一日って言葉があるでしょ。大変だった一日を振り返って使う言葉ですよ。
郊外のドラッグストアでBBクリームを買い損ねてピエロメイクで逃走。
渋谷のクラブでナンパ。
顔はイマイチだけど愛想のよいキャハ子ちゃんとラブホでセックス。
洗面台でアメニティーのBBクリームを発見。
寝ているキャハ子ちゃんのアイテープを外して検証。
目を覚ましたキャハ子がブー子に豹変し、ケータイでバイオレンスなお友達にお電話。
ブー子ホテルから消える。
俺、ラブホテルでブー子のお友達にとっつかまってる。
そういうことでしょ!?
今日初めてこのブログ読んでる人、よかったですね。
これまでのあらすじがわかったでしょ。第一回目から読んでみてくださいよ。
こんな展開になるとは思わねーですから!
ベッドの上に転がるブー子の服とウィッグ。
ドユコトデスカ‥??
パニックちゃって、心のつぶやきが片言になっちゃった!
HEYメーン「もう時間?あぁ」
フロントからの電話は、お時間ですよのお知らせだった。
えっ、じゃあブー子はどこへ行ったの!?
「じゃー‥
‥延長で」
えんちょおおおおお!???
ちょちょ、何言ってんだよ!!
「はいー」
ふたたび俺の視界にHEYメーンの腕が入ってきて受話器を置く。
そして
フー
って鼻息をついた。
フーッッ
フン、シュフー
そして、空調の音だけになった。
「いまの状況さ、わかんないよね」
「わ、カラナイデス」
俺の汗で滑るのか、HEYメーンは俺の首を掴みなおした。
そして空いてる左手を俺のTシャツの中にスルスルっと入れてきた。
え!??
指先は俺の脇腹を撫で、そしてゆっくりと上がっていく。
ぞわぞわぞわぞわ
そして俺の乳首をつまんだ。
「わかる??」
「ワカラナイ」
親指と人差指が乳首を揉み転がす。
その動きが、さっき俺が指先で丸めてしまったブー子のアイテープを思い出させた。
コロコロコロ
ブチいッ!!
ってことになったらどうしよう!!
俺の乳首がブー子のアイテープみたいにゴミクズと化してしまったら!!
乳首だけは勘弁!!マンガみたいな胸板になっちゃうよおお!!
まだ顔見ぬ者に首根っこを掴まれ、そして乳首をつままれている
俺。
もはや冷や汗を吹き出すことしかできないオブジェ!
「脱げ」
ええええええっっ!!!!!!あうっ!!
続きは第28回 チャラ男の娘日記 で。(2016年8月2日配信)