さようなら!栄光のダイブツ先生 Part1】チャラ男の娘日記 第49日
どーもチャラ男です。
どれだけ時間が経ったのかわからない。
けど今まで行われてきたことは、時間なんて概念が吹っ飛んじゃうほどの衝撃だった、
時間っていうより次元。
今鏡にうつっている俺は確実に
別人だった。
しかも自分でゾクゾクするほどの魅力を放っている。
なんだよこれー
ヤベー勃起しちゃう。
「さあこれをつけて完成だ」
ダイブツが部屋から持ってきたボブのウィッグをブラシでほぐす。
「見ろ、このウィッグはスゴイぞ。よくみてご覧。つむじがあるだろ。安物はネットが透けて見えたりするものもあるけど、これはちゃんと人工的な皮膚も再現してんの。プリシラってメーカーのやつだよ。覚えておきな。さあ目を閉じなさい」
俺は目を閉じた。
次、目を開いた時、
俺は
男の娘なんだ。
はじめにヘアバンドのようなキツイ感触のものがつけられ、その上から重みが加わる。
「いいよ目を開けなさい」
!!!!!!!
カワイイ。
カワイイって。
可愛すぎる!!!
裸のボブヘアーの女が目の前にいた。
売れっ子キャバ嬢の姉貴と同じ血を分けた兄弟。
俺にも女神の素質があったのだ!
「ふふ、どーだ。びっくりしてるね。これがあんたが持っているもう一つの顔さ。
世の中の人間は外では一つの顔で生きようとするだろ。男は男らしく。女は女らしく。でもね人間は男と女からできてるから、両方の顔持って生きていいんだよ。だけどそれは異常なことのように思われるわけさ。でもなぜ異常なのかってことを説明できる人間はいないさ。結局ね持って生まれた性別でみんな生きていかないと人類の繁殖が減っちゃうとかそんな生物学的理由くらいしか上がらないわけさ。くだらないね」
ダイブツが奥から服を持ってくる。
黒とピンクのツートーンのワンピースだ。アクセントで描かれたゴールドのアクセサリーの柄が映えている。
「まずこれをつけるんだ」
ブラックのブラジャーとショーツ。
背後に回りダイブツはブラジャーをセットする。
うわっなんだこの感触。
「はい足あげて」
そしてショーツも。
ちんちんにフィットする。
「はいバンザイして」
大の男になって服を着せてもらうとは。
いや男の娘としては誕生したばかりだから、赤子も同然なんだ。
完成しました。
チャラ男の娘が
完成しちゃった!!!
夢は叶うってどっかのスポーツ選手やミュージシャンが言ってたな。
叶った人間だから言える言葉だと思ってたけど、
俺、今心の中で叫んでます。
夢は叶いますよーっ!!
各パーツが女のテイストで彩られ、ウィッグとワンピースをつけた俺は
自分でいうのもアレだけど
ホントにかわいいギャルになっちまった。
なんなんだよこれ!ちょっとオーラでちゃってるし!
この後光に触れたらあのドラッグストアでのブサイク女子高生三人組なんて即死であーる!
ってか姉貴にちょっと似てるし!
ってことは俺も売れっ子キャバ嬢になれるのか!?
いやいやそれは飛躍しすぎだし。
でも
カワイイ!!
「さあ、あんたこの格好で帰りな」
え!?帰っていいの?帰してくれんの?
「あたしも楽しかったよ」
鏡ごしに見るとダイブツはおだやな笑みを浮かべていた。そしてこめかみから頬にかけてじっとりと汗が滲んでいた。
「あの子はねー。あたしの娘なんだよ。つまりあたしは親父ってことだね。全てはあたしがいけないんだけどさ、あんなんなっちゃった。美人局なんだよ、あの子」
!?
「酒飲んで楽しくなってわけわかんなくなって、すぐ男とヤルんだよ。それでホテルで我に帰ってブチ切れて自分の恋人に電話してホテルに呼ぶんだよ。で金巻き上げんの。とんでもないだろ。自分でヤッといて覚えてないんだから」
ブー子とんでもねー野郎じゃねーか!!
背筋が寒くなった。
やっぱり
ヤバいやつがここへ向かっている!!
「あたしは、そんな罠にかかった男どもを毎回助けてやってるのさ。あの子は面食いだからね、みんな毎回ソコソコ顔がいいんだ」
ダイブツの目が少し光る。俺は視線をそらす。
「だからちょっと変わった助け方をするのさ。今みたいにメイクを施して変身させて、正面切ってあの子と恋人をすり抜けさせるのさ。今まで失敗したことはないね」
「なんでそんなことするんすか?」
「それは、、、。あたしの存在意義だね。あたしのプライド。あたしはご覧のようにこんな見た目だ。残念ながら神様はあたしに素晴らしい土台を与えてはくれなかった。だけど、このセンスとテクニックを与えてくれた。まあもちろん自分で努力もしたけどね!素質のある男を美しい女に仕上げる。これがあたしのライフワークさ」
その時、部屋の電話が鳴った。
「え!?なんで通したの!?」
ダイブツが絶叫する。
「あんた早く荷物まとめて!!あいつらが来る!!」
えーっつ!!!!!!
(予想だにしない怒涛のクライマックス!Part2へつづく)
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続きは第50回 チャラ男の娘日記 で。(2016年8月24日配信)
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