第10話「娘、乱行の誘い。父、扉開く。」 色情スパイラル ~とある父と娘の日記~ 9月7日

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9月7日(水)「娘、乱行の誘い。父、扉開く。」

【娘 日記】

朝10時。起きたらY美いない。
スマホ確認したけど、メールなし。

メール送ったけど返信なし。

学校へ。
怖いけど行く。

クラス、いつもと変わらず。

Y美来てない。

担任Kにも特に何も言われず。
無関心に感謝。

授業中、一人一人の顔、背中を見る。

感情の見えない時間。

だけど、企んでいるやつがこの中にいる。

この中の誰かが

私とY美のセックスの写真を撮ったんだ。

こないだホテルの話をしていたTとNじゃないのか。

メールが来た。
知らないアドレス。

「乱交パーティーしましょ」

TとNは変わらぬ様子。

誰なの?

早退して家に帰ってきた。

Y美から連絡なし。
電話もつながらず。

お母様、帰宅せず。

親父、帰ってきてすぐ部屋こもる。
あいつオナニーしてんじゃないの。

キモい。

おとといのメールをまた見た。
私とY美が乱れている写真。

顔までハッキリと写っている。

誰なんだよ。

【父 日記】

早起きして朝風呂。
気持ちいい。

誰かが出て行く気配。
妻か娘。

リビングにまた例のネクタイが置かれている。
私が身につけるまで嫌がらせをするつもりなのか。

意地でもつけてやるものかと改めて決意。

妻の部屋はいつも戸が閉められている。
ある時から決め事になったかのように。

心の扉と同時に閉めてしまったということか。

それは私も同じ。

夫婦は恐ろしい。

恋人をつなぐものは心と欲のみ。

だが夫婦には法という契約が横たわっているのである。
私はこの契約とこれからどうやって付き合っていこうか。

だが破棄したいという気持ちは起こらないのである。

年を重ねるごとに妖怪じみた雰囲気を醸し出してきた妻に戦慄し、嫌悪し、憎悪しながらも、

別れようという気持ちは起こらないのである。

こんな関係にも私は心のどこかで安定を覚えているのかもしれない。

惰性と倦怠と安定は背中合わせなのだ。

洗面台に茶色い髪の毛。
妻は黒髪だし娘のしては長い気もする。

私自身も、どんどん粘着質になってきている気がする。
妻を妖怪呼ばわりしておきながら、私自身もそうなってきているのではないか。

妻も私を同様の目で見ているのではないか。

だとしたらこんな滑稽なことはない。

通勤中、ヒールで思い切り踏まれてケチがついたのか
終日仕事はかどらず。

昼食 ゴーゴーカレー
喝をいれるためカツカレービジネスクラス。ゆでたまごトッピング。

社に戻り、吐く。
今日は油をうけつけない体のよう。

無理に外出の用を作り、そのまま直行直帰とする。

丸の内線。新宿御苑からオカマが乗ってくる。

日焼けして金髪。Tシャツ短パン姿でつり革で懸垂。

明らかに私と同年代。

なにかに背中押され、ニューハーフパブへ。

いまホテル。

可能性の扉開く。

非常扉かもしれない。

 

明日の日記へ続く。

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